前処理工程

1.アルカリ脱脂

水を主体とする炭酸ソーダ、苛性ソーダ等を溶かしアルカリ性溶液を洗浄剤とし、浸漬することで素材に付着した油脂成分を洗浄処理します。

2.洗浄

素材に付着している化成材などを洗浄します。

3.化成処理

素材を溶液に浸漬して表面にリン酸亜鉛化成皮膜を形成させ被覆することにより、塗料の密着性・素材の防錆力を高める表面処理です。

4.洗浄

素材に付着している化成材などを洗浄します。

5.水切り乾燥

素材を乾燥させます。

6.下地処理

下地の表面の段差や凹凸を平滑にするためのパテ処理などをして表面を平らにします。

7.マスキング

塗装しない部分をマスキングテープなどで覆う作業を行います。

塗装工程

1.プライマー塗装

素材との密着性を高め、防御力・肉もち感などの特徴を持った下塗り塗装を行います。

2.中塗り塗装

上塗りと同じ塗料を使用し、塗膜の厚さを調整し、仕上げ効果を高める塗装をします。下塗り塗膜と上塗り塗膜との中間にあって、両者に対する付着性をもち、塗装系の耐久性を向上させるために用います。

3.上塗り塗装

美観、耐候性などを向上されるための仕上げ塗装をします。

4.焼付乾燥

それぞれの塗料に適した焼付温度で乾燥を行います。

品質検査工程

1.外観検査

製品の品質を維持するために外観をチェックする検査です。製品の塗装肌、異物付着、タレ、キズなどを目視にて確認し、良否判定を行います。

2.色差検査

指定色された色と違和感ないか、目視および赤・緑・青の3刺激を測定して数値化される色差計を使って検査します。

3.光沢検査

光沢計を使い、光沢を明確に数値化することで管理し、指定艶であるか検査します。

4.膜厚検査

塗装面の厚さを測定するための膜厚計を使い、要求された膜厚であるか測定します。